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輝夜!!
私は輝夜を抱きしめながら叫んだ。
すると私の身体は変形し僕は咲夜になった。しかも和装。
咲夜、ありがとう、と輝夜は僕の唇に自分の唇を重ねた。
僕は、めいいっぱい輝夜を抱きしめると唇を離し輝夜に訊いた。
何処にも行かないよね?と。
しかし輝夜は首を横に振った。
私の住んでいた世界の月に帰らないと。
気付いてた?今日は満月の日だと。
そう言うと輝夜は兎の使者と共にベランダへと向かって歩きはじめた。
どうしてどうして?!
これからも、この世界で僕と暮らせばいいじゃないか!!
なりませぬ!!!!
僕の叫びに応えたのは兎の使者だった。
確かに姫は御伽噺の世界の月の住人かもしれぬ。だが現に、この世界で異変が起きておる。
そういうと兎の使者は真っ暗な空を見上げた。
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