【かぐや姫】

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私には勉強以外に取り柄がなかった。 女の子なんだから家事くらいは覚えないと、と母親が言ってきた時はイライラして、つい、母親を突き飛ばしてしまった。 それからは母親は私に家事の話をするのをやめた。 私は社会に出たくなくて大学院まで行った。 ちょうど、その頃であった。 彼女と遭遇したのは。
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