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そこには兎姿の人間らしき者と十二単衣の着物を着た見目麗しい女性が佇んでいた。
その、あまりにも美しい女性に私は胸が高鳴り彼女の傍まで近づいた。
すると彼女は、そちには我が見えるのかと私に訊いてきた。
私はコクリと頷いた。
これはこれは、やっと姫の姿が見える者と出会えたと兎は喜んだ。
私は訳が分からず何者かと彼女に訊いた。
この世界では『かぐや姫』と呼ばれております、と彼女は言った。
その、かぐや姫と名乗る彼女の身の上話を私は聞く事にした。
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