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フォゼ杉
よーし、何にしてもこの場所から出るためには、ロッカー見てみるか。
確か、ロッカーは5つあるんだよな、KP。
それは全部似ているようなものなのか?
KP
うむ、それでは技能使わないまでも解る範疇の事を伝えるぞ。
5つロッカーがあるといったが、全てが同じ大きさというわけではない。
一つだけ大きなサイズのロッカーがあって、それには「ロッカーのかぎ」と書かれているな。
残り4つにはそれぞれ「100」、「23」、「67」、「36」と書かれていて、サイズ的には「大人一人はいれそう」な縦2メートル、横幅1メートルほどのものだ。
フォゼ杉
いやあ「大人一人」入れるって、うちのフォゼ垣ちゃんだと、横幅足りないんじゃない~?
フォゼ垣
ブヒィ!
KP
うん、まあ、クトゥルフTRPGのサイズ設定的には「人一人」は入れるって大きさだと思っていてくれ。
で、その5つのロッカーなんだが、探索者達がそれぞれ軽く触ってみて解るのは、大きなロッカーに、「100」、「23」、「67」、「36」と数字が書かれている「人一人」は入れるロッカーにはどれも鍵穴は見当たらない。
それなのに「100」、「23」、「67」、「36」鍵がかかっているかのような感触がして現時点では開かない。
フォゼ杉
え、じゃあ、大きいロッカーは普通に開くの?
KP
ああ、開くし様々なものが雑多に詰め込まれている。
先ずはKPとして、その大きなロッカーに雑多に入っている物を紹介していくぞ。
先ずは温度計、これは令和時代に合わせた非接触式の温度計で、センサーを対象に向けると1秒で温度を測ることができる、と明治の探索者には驚きの機械だな。
ちなみに明治の体温計は液体や気体の熱膨張によって測定し、刻印されている目盛りから読み取るものが既にあったぞ。
ただ水銀を使っているので、気を付けて扱わなければならなかった。
さて、次はぐつぐつとしている液体の入った鍋。赤黒くて生臭いゲル状の液体でとても嫌悪感を感じる。見た目からしても、漂ってくる雰囲気からも熱そうだ。形状としては大きな土鍋。2~3人で鍋パーティーができそうな普通の焼き物の土鍋だ。
次はミトン、明治探索者勢には「鍋掴み」といった方が解りやすいかな。
指を入れる部分が、親指だけが分かれて、他の指は一つにまとめられている厚手の布手袋だ。
模様は赤のチェックで、ところどころ焦げているな。
次は古びた絵本、これは表題にイソップ寓話と書いてある。明治の時代に本格的に日本に入ってきた寓話でもある。
次に、開封済みの「ホッカイロ」、実は何気にこれは1978年に開発されたもので、明治勢には珍しいものになるが、野見山先生の簡単な説明で珍しいこの防寒具にとても感心することになる。
※樺太の時に欲しかった。
さて、次に薬。これも明治勢には珍しいプラスチック包装に入っている。
丸薬と言ってしまえば、探索者にも通じるかな。
野見山先生は、「何の薬かわからないから、安易に飲まない方がいいですね」と言葉を口にする。
次に、「500mlペットボトルに入った水」だ。
これも明治勢には珍しいものだけれども、使い捨ての水筒の様な物だと、野見山先生が説明すると、感心するぞ。
そして、最後に「ぬいぐるみ」が入っている。
それは真っ白な犬で、これにも野見山先生が「これは犬シマさんっていう、人気のキャラクターですね」と説明してくれる。
フォゼ杉
…これって、軍曹。
フォゼ垣
フォゼ島軍曹…。
KP
「犬シマさん」だ。さて、そういったものが沢山入っていた大きなロッカーの内壁に「ものを全部外に出して閉めること」と書かれている。
ロッカーを見れば鍵穴や鍵は見当たらないことがわかっていい。
さて、どうするかね?
フォゼ杉
まあ、「ロッカー」に書いていることをすることしか出来ねえんだよな。
それに、道具を確かめる為に、外に出していくと思うだけれども…。
フォゼ垣はどうだ?野見山先生の反応もみたい。
フォゼ垣
確かに大人3人で、そういったもの技能を詳しく使って観るのもロッカーが大きくても、狭くて大変だろうから取り出そうと、提案するのにはのるな。
あ、でも、確か鍋は物凄く熱そうということで、鍋掴みを使って出すことは可能でしょうか、KP?
KP
ああ、勿論使って出せるぞ。
それに野見山先生は、探索者達の意見に何も反対しないといった調子だ。
それでは、ロッカーから探索者と野見山先生が協力して荷物を出した。
フォゼ杉
えっと、ものを全部外に出して「閉めること」という指示がロッカーの壁にされてあるんだよな?
そのまま閉めちゃっていいのかな~?
フォゼ垣
何だったら、技能を使って調べておくか?
KP
ふふふ、どちらでも構わないよ。
フォゼ杉
じゃあ、使ってみる!
フォゼ垣
俺もしておこう。
《フォゼ杉 目星 50 → 37 成功》
《フォゼ垣 目星 55 → 31 成功》
KP
二人とも成功か、それではこの大きなロッカーはいくら探しても、もう何もないし、役割を終えて本当に閉めるしかないのだと解るぞ。
フォゼ杉
ここまで言われたら、閉めるしかねえな。NPCの先生の方はどうだ?
KP
うむ、これにも野見山先生は反対することなく従ってくれる。
それでは、探索者達が大きなロッカーの扉を閉めた時、「かちゃん」と2箇所で音がする。
ちなみに1箇所の方は閉じた大きなロッカーの方から聞こえたし、手応えもあったぞ。
フォゼ杉
2箇所で、手応えがあったということなら、何かあったんだよな?KP、大きいロッカー動かしてみて、どんな感じ?
KP
うむ、鍵が閉まってしまっているぞ。
フォゼ垣
それでは「100」、「23」、「67」、「36」という数字が付いてるロッカーのどれかに手応えはあります?
KP
それでは、「100」と数字が書かれた扉のロッカーだけが開いたぞ。
他のロッカーは皆鍵がかかっている。
「100」のロッカーの中には何もないが、開けると同時に奥の壁に「一度に開くロッカーはひとつずつ」という言葉が発見できるな。
フォゼ杉
うーん、このロッカーの扉に書かれている数字と、大きいロッカーから取り出したものと何か関係があるのかなあ。
言葉のとおりにものを全部外に出して扉をしめるとかちゃんと2箇所で音がする。
(一つはこのロッカーの鍵が閉まった音、もう一つは100のロッカーが開いた音)
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