フォゼルフ4-2

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フォゼルフ4-2

フォゼルフ47 KP 前回からのあらすじ。探索者のフォゼ杉とフォゼ垣、 二人はいつもと変わらない日常を北海道で過ごして いたのなら、急な眩暈に襲われ気が付いたのなら、 一面真っ白な壁に覆われた部屋にいた。 部屋にあるのはずらりと壁に並ぶロッカーと、 初対面となる一人の青年と探索者である フォゼ杉とフォゼ垣のみ。 探索者のフォゼ杉とフォゼ垣は、とりあえず自己紹介を したのなら初対面となる青年は、名前は野見山 祐介と 名乗り、仕事は小学校教師との事。 野見山先生も徹夜で教材を作って、通勤中のバスで少し うたたねをしていたら気が付いたらこの場所にいて、 今のこの真っ白でロッカーしかない部屋に状況は本当に 困惑しているということだ。 互いに自己紹介を終えた後、とりあえずこの部屋から 脱出しようという事で、探索者と野見山先生は色々と この真っ白な部屋を探索することになる。 先ず、この真っ白の部屋の「壁」についてはフォゼ垣が 調べてみたところ、触ると、とても禍々しい気を感じた。 フォゼ杉は床を調べたが失敗したので、野見山先生が調べて みたのなら、『ここにはロッカーがある。ここにはロッカー しかない。さぁ出口はどこでしょう』という文章が白字で うっすらと書いてあるのが見つけることが出来たぞ。 そんな文字を見つければ、当然といった形で探索者と 野見山先生はロッカーを調べることにする。 ロッカーは5つあり、一番左端にあるものが一番大きく そこには「ロッカーのかぎ」と書かれていて、その他の 4つ同じ人が一人入れるくらいの大きさで、左から 「100」「23」「67」「36」と書かれていた。 とりあえず、5つの内開くのは「ロッカーのかぎ」と 書かれた一番左端にある一番大きなロッカーだけで、 そこを開けば、雑多に物が詰め込まれていた。 それは「温度計」「ぐつぐつとしている液体の入った鍋」 「ミトン」「古びた絵本」「開封済みのホッカイロ」「薬」 「500mlペットボトルに入った水」「ぬいぐるみ」となる。 そしてロッカーの内壁に「ものを全部外に出して閉めること」 と書かれている。明治時代には馴染みがなかった物については、 令和の野見山先生から探索者のフォゼ杉とフォゼ垣に説明して くれたぞ。 とりあえず、ロッカーの内壁にと書かれている内容に従って、 探索者と野見山先生は荷物をいったん全てを取り出した。 それから、ロッカーの内壁に書かれていた「ものを全部外に出し て閉めること」という指示に従い、探索者達が扉を閉めたのなら、 かちゃんと2箇所で音がする。 それは、一つはこの一番大きなロッカーの鍵が閉まった音、もう一つは100のロッカーが開いた音だった。 折角開いたので「100」のロッカーの中を見てみれば、何もないが、開けると同時に奥の壁に「一度に開くロッカーはひとつずつ」という言葉が発見できる。 ただ、「ロッカーのかぎ」と書かれているロッカーの中に納められていた様々なものについては、どういう風に扱って良いかわからなくて探索者一同は悩む事になる。 とりあえず、「古びた絵本」を目星が成功することで、その内容はイソップ寓話だとわかり、その題目は「ライオンとイノシシ」だ。 その内容が ある夏の暑い日、喉の乾いたライオンとイノシシが泉に水を飲みにやってきました。 しかし泉は小さく、お互いに自分が先に飲みたくてにらみ合いになりました。そして大喧嘩となり、殺し合う寸前までになりました。 という内容を読んだ所までが前回のまでのあらすじだ。 フォゼ杉 あらすじ、お疲れさまー。 フォゼ垣 お疲れ様です。 フォゼ杉 異国の寓話だけれども何だか物騒な内容だな、で、続きはどうなるのKP? KP (物騒というけれども御本家(ゴールデンカムイ)の話を考えたら、 まだ寓話の範疇をキープしていると思うんだがな) うむ、探索者はイソップ寓話の続きを読もうとした 所で、続きはページが破られて読めないのが気が付いた。 フォゼ杉 え、読めないの~? フォゼ垣 話の途中だから、「殺しあう寸前」から状況は変わって いくと思うんだが…。ただこういった話は、戒め的な事が 結末みたいな感じの物語が多い印象だ。 フォゼ杉 ウエペケㇾのパナンペと ペナンペみたいなの? KP うむ、それでは探索者がイソップ寓話やアイヌの 昔話のウエペケㇾについて話し合っていると、同じく 「古い絵本」を読んでいた、野見山先生が口を開くぞ。 野見山 祐介 私は小学校の教師をしていることもあって、 この話の続きを知っていますよ。 確か… ふと、2匹が同時に岩場をみるとハゲワシが喧嘩の 様子を眺めていて負けて死んだ方の肉を食べようと 舌なめずりをしているではありませんか。 『こんなことでハゲワシの餌食になるなんて馬鹿々々しい』 『譲り合って仲良く水を飲めばいいんだ』 二匹はやっとそのことに気づき、仲直りしました」 といった内容だったと、記憶しています。 フォゼ垣 やはり、教訓的な話の流れがあるんだな。 最終的には、仲直りで水を分け合うという話か。 フォゼ杉 パナンペとペナンペ物語も教訓的な 話もあって面白いよお? (ちびっ子には早すぎる話も多いけれども) KP うむ、パナンペとペナンペ物語で一時間くらい動画 作ってもいいかもしれないが、良い子も見ているかも しれないから、こちらのセッションを進めよう。 野見山 祐介 「古い絵本」の内容は判りましたけれど、 この場所とどういう意味があるんでしょうか? フォゼ杉 んー、まあ、この部屋を出る為に協力しろって ことなんだとは思うんけれど、別に俺もフォゼ垣や 野見山先生と喧嘩をする気はないぜ? フォゼ垣 それに、「ロッカーのかぎ」と書かれていたロッカーに 入っていたから、何かしらの鍵の意味が、「古い絵本」 も含めて入って物を含めて意味もあると思うんだがな。 フォゼ杉 野見山先生、何かアイデアない? 野見山 祐介 うーん、実は私は小学校の先生ではあるんで、全般的に 小学生の教える範疇のことなら詳しいつもりなんですが、 こういったアイデアというか、謎かけみたいなのは、 正直にいって苦手で…。 KP というわけで、NPCの野見山先生は、探索者に技能の 協力を要請されれば応えるが、シナリオ的な決定的な 進行に関りそうなところについては、及び腰だ。
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