あまりもの。

10分後。
机の上の材料に手をかけた時、澪が帰ってきた。

「ただいま〜」

澪は、私に目を向けると、驚いて私に駆け寄った。

「ちょ、ちょっと姉さん！私の昼ごはんに風邪菌を撒かないで！」

私はつばを飲んだ。
自分が風邪なのに澪の昼ごはんを作ろうとしてた…
私ったら何やってんの！澪まで風邪になるじゃん！！

「作り始める前でよかったよ。このまま姉さんが作った昼ごはんを食べてたら風邪うつされるとこだった…」

私は澪に謝った。

「ごめん…」

澪はあきれ顔で言った。

「もう…姉さんはしっかり休んで！」