更なる人物

3/6
前へ
/25ページ
次へ
  「さ・な・かちゃん?」  口調は小さな子供を諭すように、しかし通常よりも少し低い声で少女の早仲という名前を呼んだ。  いつもとは少し違った世汰の雰囲気に押されそうになったが、そんなものではダメだ。と自らを叱咤し早仲は世汰を睨み付けた。     すると今度は世汰が"はぁ…"と一人溜め息をついた。     「なんか…ガキだな?お前はやっぱり……。」   ガキという言葉がかんに障ったらしく、顔を赤くして早仲が怒る。  
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加