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「……なんで目が泳いでる?お前、俺に隠し事出来るとでも思ってたのか?ずいぶんと成長したな」
「そんな言い方しなくても……ちゃんと普通に働いてます。史人とやると仕事が早いからそうしてるだけ」
彼が何も言わずにこちらをじっと見てる。
「史人とか俺の前で言うな!同級生だし、デザインの勉強を一緒にしていたから仕事が早いと言い訳しているらしいな。それだけじゃないだろ?付き合っていたからわかるんだよな?色々と……」
頭きた!そんな言い方ない!
「そうだと言ったら?しょうがないでしょ?仕事なんだからスムーズに行けばいいことですよね?勘ぐられるようなこと何もしてないもん」
私の怒りっぷりに彼は驚いた顔をして、箸を置いた。
「……すまん。本郷から今日聞いて驚いた。想像するだけで腹が立って、気が狂いそうだ。今日は俺に香那を補充させてくれ」
英嗣さん……。
「わかったわ。でも信じてほしいな。英嗣さんよりいい男なんてあんまりいないから……」
嬉しそうにはにかんでる。
「よし、早く食え。いい男が後でたっぷり可愛がってやる」
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