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「んー。私の仕事は、他の人にもその間はやってもらうから大丈夫よ。あのイベントは絶対勉強になる。新商品中心だから、これからの会社の中心になる事務の子に入って欲しいの。私はもうこんなだし、香那ちゃんを推薦したからね」
な、なんですと?!
「先輩。ま、まさか……」
「そう。本部長にお願いしたからほぼ決定よ!」
嘘でしょ。どうして、本人の確認なくしてそういうことを……。
「ほらまた。そんな顔しないのよ。香那ちゃんはできる。すぐに自分を卑下するのをやめましょう」
「先輩はすぐそういう風に言うけど、私、本当に新しいことやると時間かかるんです」
「そうね。でも誰よりも丁寧だわ。私はいろんな子の指導してきたけど、香那ちゃんは一番丁寧で間違いが少ない。ちょっと時間かかるけど、やり直すより早い」
褒めてる?にっこり笑ってるから褒めてるのかな?頭を撫でられた。
「だからね。いずれ、この開発の中心となる事務になってほしい。私、ここに戻れるかわからないからさ。大和が人事関係も担当し出したから、嫌な予感がするんだよね」
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