おわりに

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おわりに

パレスチナ問題を正しく語ることは本当に難しいことだと、改めて思いました。このエッセイの内容は、中東の問題において、一つの視点から語ったものであり、とても全てを書けてはいません。ただ、間違いなく言えるのは、この土地はあらゆる大国のエゴによって振り回され、今もなお罪もなき立場の弱い市民が命を失っているということです。 比べてはいけないかもしれませんが、ウクライナの問題と違って、様々な民族、様々な宗教が絡み合い、中東の問題は何千年にもわたって積もった恨みがこの地に表面化しています。今すぐ簡単に、この土地の問題を解決することは不可能です。世界中が協力して、真剣に腰を据えて取り組み、絡み合った一つ一つの問題を解いていくこと、それが必要です。アメリカ、イギリス、中国、そして日本もそうです。全ての国がきちんと中東の問題に向き合うことこそが、大事なことです。 私は一度、イスラエルの人のバンド演奏を見たことがあります。彼らは気さくで、心踊る演奏でした。私にはイスラム教の友人もたくさんいます。大学のゼミで一緒だったインドネシアの留学生、他にもマレーシアやシンガポールの友人にイスラム教の人がいます。当たり前の話ですが、国が違っても、宗教が違っても、同じ人間であり、同じ地球上に暮らす仲間です。そこに線引きしたのは、大国のエゴであり、権力者の欲望であり、殺し合う理由なんて何一つありません。 イスラエルとハマスの問題は、今後どうなるか分かりません。地上の侵攻が続けば、多くの血が流れるでしょう。私達にできることは、ほとんどないかもしれません。しかし、あの土地で何が起きているのか、それはどうして起きているのか、どうやったら解決できるのか、それを考えることはできるはずです。このエッセイが、皆さんにとって考えるきっかけとなれば、これ以上ない幸せです。
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