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こんなに綺麗なところで、妹を消そうとしている私は…なんて醜く汚い心をもっているんだろう…
部屋の鍵を荷物係のスタッフに開けてもらい驚く。
大きな窓に、海が見えた。そこから視線を下に向けると、教会みないなものが見える。
ここへ来てよかったのかもしれない…
「ねえ、お姉ちゃん!私、ここへ行ってみたい!海が近くで見えるって最高だよね!」
「うん、いいよ!好きなとこ、行こう…」
「お姉ちゃんも行きたいとこ言ってよぉ…私ばっかり…」
と智香は、頬を膨らませている。
「ほらほらっ、そんなこと言わないで!
私は、歩きながら決めるね」
「うん…」
と二人で部屋を出る。
私たちは、今、海岸の所にいる。
この周辺は、海をみながら写真を撮ったりバーベキューを楽しんだりして、すっかり忘れてしまっていたのだ…本来の目的を…
「うわぁーお姉ちゃん!海がとても綺麗だね!最高!一緒に、写真を撮ろう!」
「うん、いいよ!」
スマホで何枚も撮っていく。自分のスマホでも撮影しようとバックの中を見る…
すると、妹を消すためのモノが、チラッと見えた。
急いで、バックを閉じ鼓動が速くなる。
殺したい…殺したくない…
本人の口から、聞こう…
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