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集まる(新井side)
コツコツコツ…
いつもの集合場所へ行く。
珍しく森下が、全員に集合の連絡を送ったみたいだ。
さて、今回のショーは、どうしましょうかね?
キィ…
たばこを吸いながら森下が
「おう!支配人!やっぱりあの女性が、依頼人か?」
新井は、扉を閉めて机にろうそくを置く。
「えぇ、息子さんがそろそろ生命維持装置を外されるそうです。依頼者様は、生きる気力を失いかけている…」
星野は、
「そりゃ、大事に育てた子が亡くなる…しかも事故とは言えないしねえ…親は、相手家族を恨むし殺したいと思うだろうね…ところで、どうするんだい?」
新井は
「…残酷に、生きてる時も死ぬ時も地獄に感じるほど…ズタズタに人の形がないようにと…」
森下が、高坂にちょっかいをかけていると
「ズタズタ?!最高じゃねえか?」
「森下さん!また目が変な輝きをしてますよ!」
「確かに…」
最近入社した桑山も言う。
香山は、桑山の目を手で隠しながら
「森下さん!未成年に、みせちゃダメですよ!」
森下は、いじける。
「今回、俺も少し考えてるのに…」
新井が森下を見ながら
「どのような計画で?」
新井はニヤッとして、全員が納得をした。
「とりあえず大きな水槽がいりますね?」
コツコツコツ…
新井は、ショーのイメージを頭の中で練っている。
う~ん?お客様が死なないように、安全策をしっかりしないと…フゥ…今日も忙しくなりますね…
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