0人が本棚に入れています
本棚に追加
「よ、ポチ! おもちゃたくさん買ってやったぞー」
この人はぼくのご主人様。
新しいおもちゃがやってきた。沢山遊んで楽しいなあー。
「ふー、休憩」
ご主人様はちょっと高いところに座ってぼくに向かって「スマホ」ってやつを向けてる。
いつもそれをぼくに向けては「カシャッ」て音を鳴らしてるけど、ぼくにはよくわからない。
前にぼくがそれをなめようとしたら、慌てて避けられてしまった。人間にとってはとても大事なものらしい。
「片づけでもするか」
ぼくは散らかったおもちゃをハウスに口でくわえて持っていった。
ボール。ゴムの骨、音の鳴るふわふわしたものをハウスの中に並べる。
……隙間がちょっとできるな。
納得いかない。
うーん、うーん。
……あれ? あれって。
ハウスの裏に何かある?
……お、これは。
「この形は……」
ぼくは早速口にくわえてハウスの中に。
隙間にぴったりおさまった。
「ふふふ、カンペキ!」
さあてと、片づけしてたら疲れちゃった。ねーようっと。
って思ったけど、ぼくの寝る場所なくなっちゃった。
最初のコメントを投稿しよう!