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「もしかして勅使河原くん? 久しぶり、卒業以来だね。元気にしてた?」
昼飯を食おうと思い立ち寄ったファミレスで、隣の席にひとりで座るスレンダーな美女は俺を見てとても綺麗な笑顔でそう言った。
「……あ、ああ、元気だったよ。そっちは?」
反射的にそう言えば、美女は笑みを更に深める。
「私? うん、私も元気だったよ」
「そっか」
机の上に置かれたメニューを開きながら考える。何を食べるかを? いいや違う。一体この美女は誰なのかということを。
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