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連休での再会②
新生児育児は、とにかく気を使う。
弱々しい身体の扱いにはじまり、
哺乳瓶の消毒、
こまめなオムツの確認などなど…
連休でのたった3日間だったけれど、
その大変さは十分に感じられた。
自分にできることは限られているけど、
そばにいられる時ぐらい、
できることはしたかった。
とくに夜は辛い。
寝たくても眠れない。
ぐずって起きる時もあるけれど、
3時間おきの授乳に合わせてアラームを鳴らし、
眠たい目を擦りながらのオムツ替え。
哺乳瓶を咥える娘は本当に可愛い。
それでもやはり、眠いものは眠い。
哺乳瓶を消毒したりなんだりしていたら、
次の授乳時間まで2時間を切っているじゃないか。
ウワサでは聞いていたけれど、
なるほど、
これは産後鬱になる人の気待ちも分かる。
2日目の夜、娘は泣き止まなかった。
疲れ果てた声であやす妻。
あ、眠りそうと思っても、
なぜか覚醒スイッチが再起動して、泣き出す。
「自分にできることはない?」
妻に問いかけてみる。
「ごめん、何もない。」
キッパリと答える妻。
「…分かった。」
そうとしか言えない自分。
子育てビギナー夫婦の自分たちにとって、
決して低くない壁が、
目の前にそびえ立っているのを感じた。
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