Rain in my heart

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 「お母さんは感謝してくれてると思うのだけど、弟が起きてたら間違いなく先輩を殴ると思うので、絶対に着いてきちゃダメですよ。」  雨はあがり坂道の先へとキミが見えなくなった。10月の朝はこんなに冷え込むのかと慌てて車内に入り、絶好調の暖気で体を温めながら家路についた。  ーー数日後、キャンパスで見かけなくなったキミから手紙が届いていた。  「初めての大冒険。初めての海。初めての朝帰り。本当に本当に、ありがとう。またいつか一緒にお願いできますか。」    ーーそれから先。キャンパスでキミを見かけることも、キミの自宅へ電話をしても、キミと繋がることはなかった。
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