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「じゃ、行ってくるねー」
「何かあったら連絡しろよ」
「はーい」
いつもより早い日曜の昼下がり。付き添いは私だけ。それなのに…
時間なんてお構いなし。大輔がいようがいまいが関係ない。変わらずいつも通りマイペースでグイグイ前を歩くメッシ。
「メッシ」
呼んでも振り向きゃしない。
「メッシ…今まで楽しかったね」
楽しそうなメッシの後ろ姿。
「…あ、ちょっと」
メッシがいつもと違う道を曲がる。ここは私の地元じゃないから、あまり知らない道に行かれると困るんだけど…。
メッシはまるで目的地があるかの様にどんどん知らない方へと進んで行く。
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