砂漠の花(作詞)

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落ちてゆく花でさえ あなたの名を呼んでいる 軋むように声をあげ 行かないでと叫んでる あなたが去った日から 私の心には一滴(ひとしずく)の水もない いつの日か渇ききって ひび割れるのを待つだけ 私は砂漠に咲いた 一輪の花 あなたの雨を享けて偶然に咲き そして散ってゆく 今でならよく分かるわ あなたの中の本当の姿(あなた) あの優しい眼差しも 言葉さえも偽りだと 二人出会った日から 私のこの胸は強い風に震えてた あなたへの儚い想いが 打ち砕かれぬようにと 私は砂漠に咲いた一輪の花 あなたの雨を享けて偶然に咲き そして散ってゆく すべて忘れて蘇れるとしても そんな命など欲しくない あなたの愛が手に入らないなら 私がここにいる意味などないの 憎しみさえも蜃気楼のように 溶けてゆくから もう何もない あなたは何ひとつ残さぬように 消えてしまった幻の泉 私は砂漠に咲いた一輪の花 軋むように声をあげ 行かないでと叫んでる あとはもう枯れるだけの 偶然の花
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