5度目の告白

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5度目の告白

朝起きたとき聡のアドレスが消えていたショックは、仕事をはじめてからも引きずっていた。 おかげで先輩看護師にこっぴどく怒られてしまった。 「ぼーっとしながら患者さんに接してたら、大切な変化を見落とすわよ!?」 久しぶりに雷を落とされて「すみませんでした……」と、肩を落とす。 落ち込んだまま1人で昼休憩に入り、屋上へ向かった。 高いフェンスに囲まれた屋上は日本庭園になっていて、看護師でも患者でも、誰でもここで休憩することができた。 今は昼間だから患者さんの姿は見えない。 舞は大きくため息を吐き出して木製のベンチに座った。 いつも持参している手作り弁当を広げてみるものの、さすがに食欲が湧いてこなかった。 《今日》はあまり良くない変化が起こっているようで、それもこれも自分のせいだという自覚もあった。 だけどどうすればいいかわからない。
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