5度目の告白

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朝からずっと聡のことが頭から離れないし、ポッカリ開いた胸の穴はふさがりそうにないのだから。 何度目かのため息を吐き出した時、後方から足音が聞こえてきて振り向いた。 そこにはコンビニの袋を持った聡の姿があり、舞は思わずベンチから転がり落ちてしまいそうになった。 「隣いい?」 「は、はい」 声が裏返る。 緊張で全身にどっと汗が浮かんできた。 「今日はあまり調子が良くないみたいだね?」 きっと先輩から話を聞いたんだろう。 聡が心配そうな顔をしている。 「だ、大丈夫です」 まさかあなたのせいですとは言えない。 舞は聡から視線をそらして感づかれないように必死だ。 「なにかあった?」 「別に、なにも」 だからそれは言えないんだってば。 心の中で呟きつつ、視線を自分のお弁当へ落とす。 隣に座った聡はコンビニのパンとお茶を準備してきたみたいだ。
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