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朝からずっと聡のことが頭から離れないし、ポッカリ開いた胸の穴はふさがりそうにないのだから。
何度目かのため息を吐き出した時、後方から足音が聞こえてきて振り向いた。
そこにはコンビニの袋を持った聡の姿があり、舞は思わずベンチから転がり落ちてしまいそうになった。
「隣いい?」
「は、はい」
声が裏返る。
緊張で全身にどっと汗が浮かんできた。
「今日はあまり調子が良くないみたいだね?」
きっと先輩から話を聞いたんだろう。
聡が心配そうな顔をしている。
「だ、大丈夫です」
まさかあなたのせいですとは言えない。
舞は聡から視線をそらして感づかれないように必死だ。
「なにかあった?」
「別に、なにも」
だからそれは言えないんだってば。
心の中で呟きつつ、視線を自分のお弁当へ落とす。
隣に座った聡はコンビニのパンとお茶を準備してきたみたいだ。
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