5度目の告白

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「あの、よかったら食べますか?」 パンの袋を開けようとしていた聡へ舞はお弁当を差し出す。 「え?」 聡が驚いた顔を見せる。 舞は慌ててお弁当をひっこめて苦笑いを浮かべた。 「ご、ごめんなさい。なんでもないです」 「いいの!?」 舞の言葉を遮るようにして聡が言う。 その目はまるで子供みたいにキラキラと輝いている。 「あ、ごめん。ちょっとがっつきすぎだよね?」 気がついて照れたように頭をかく。 「いえ、全然大丈夫ですよ」 そう言って舞は聡へお弁当箱を差し出した。 聡は目を輝かせて両手を合わせると「いただきます」と、丁寧に言った。 箸を上手に使って甘い味付けの卵焼きを口に運ぶ。 舞はドキドキしながらその様子を見つめた。 「うん、うまい! これって長谷川さんの手作り?」 「はい、一応」 「すごいね。俺料理は全然しないから尊敬する」
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