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それはつまり、あの日あの場所でふたりでいたことを肯定する内容だった。
だけど、サバサバした性格のチカゲを見ていると後ろめたいことはなさそうに見える。
それに反して知明はやはり叱られた柴犬みたいにうつむいていて、こっちはなにかありそうにしか見えない。
「まぁ、しっかり説明しなよ。そんな風にイジイジしてると勘違いされるよ」
チカゲが知明の背中を押して前にやると、「じゃっ」と、来た時動揺に右手を上げて帰っていく。
どうやら本当に用事があったのは知明の方だったみたいだ。
彩は玄関先で落ち込んでいる知明をひとまずリビングへ通したのだった。
☆☆☆
「私に言わないといけなことがあるんだよね?」
一応お茶なんて出してみたけれど、知明はソファに座ったまま落ち込み続けている。
これじゃ埒があかない。
彩はふぅと息を吐き出して自分の気持を落ち着けた。
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