4度目の朝

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4度目の朝

目が覚めるとやはり7月1日の日曜日だった。 由佳は朝から憂鬱な気分で身支度を整える。 「ちょっと由佳冴えない顔してどうしたの?」 リビングへおりていくと母親が心配そうな顔で声をかけてきた。 パッと見でわかるほどにひどい顔をしているみたいだ。 「ちょっと寝不足なだけ」 「今日は達也くんとのデートでしょ? そんな顔で行ったら驚かれるわよ?」 母親は同じ会社で働いている達也のことをいたく気に入っている。 バリバリに仕事ができるわけではないけれど、真面目で優しい笑顔を浮かべるところがお気に入りらしい。 由佳の父親の方はあまりそういう方面には口出ししない。 娘の彼氏という微妙な立場の達也とどう接していいのか、未だに悩んでいる様子がある。 それが今度は娘婿になるのだ。 由佳は自分の父親がどういう反応をするのか想像するのが難しかった。
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