4度目の朝

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達也と付き合い始めたのだって、結局は同じ職場で真面目で同年代の男性という定番のレッテルがあり、また定番通りに達也に惹かれる自分がいたからだった。 「私ってそんなにチャレンジしてないかなぁ」 思い出せば思い出すほど落ち込んでいく。 考え込み過ぎてチョコレートのソフトクリームは溶け始めていた。 「そんなことはないと思うけど、ちょっとした変化はあっていいんんじゃない?」 ちょっとした変化。 だけど結婚となると大きな変化だよなぁ。 家を出て達也とふたり暮らしすることにもなるんだろうし、由佳の生活はガラリと変わってしまう。 もしかして達也はそのときのことを心配して、こんな話をはじめたのかもしれない。 「ほら、ソフトクリーム溶けてるよ」 「うん」 由佳は慌てて溶けて流れてきたソフトクリームに口を付けたのだった。 ☆☆☆ 《今日》もまたこの時間がやってきた。
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