4度目の朝

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この日が永遠に続けばいいなんて、そんな願い聞き届ける必要なんてなかったのに。 「俺と、結婚してください!」 達也の決死のプロポーズも、もう由佳の心には響かなかった。 それよりも、これからまた達也とふたりで車に乗り込んで1時間半かけて帰宅することを考えて、うんざりしてしまう。 なかなか返事をしない由佳に達也が恐る恐る目を開ける。 そこに立っていたのは仁王さんのように険しい表情をした由佳で、さすがにたじろいだ。 達也は自分がなにかしてしまっただろうかと、頭の中で今日1日の出来事を振り返る。 小さな失敗はあったかもしれないけれど、大きくは成功したはずだ。 ディナーも美味しかったし、ここの雰囲気だって悪くない。 それなのに目の前にいる彼女は仏頂面をしている。 焦ってどうすればいいかわからなくなった達也の前で、由佳は昼間のことを思い出していた。
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