9人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
ケロッと言ってのける母親に感心してしまう。
「私も大丈夫かな? 結婚してしまえば、気にならなくなるのかな」
そう質問してから、自分が達也への不満を持っていることに気がついた。
真面目で優しくても完璧な人間なんていない。
少しずつ食い違いが出ても当然のことだった。
そういうズレのことが気になっていたのだと、ようやくわかった。
「由佳は少し早いマリッジブルーになったのかもしれないわね」
ううん、違う。
私はもうプロポーズを受けて4日目になる。
だから気分が落ち込んできていたんだ。
「ありがとうお母さん。私達也とちゃんと話してみる!」
最初のコメントを投稿しよう!