4度目の朝

18/18

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
ケロッと言ってのける母親に感心してしまう。 「私も大丈夫かな? 結婚してしまえば、気にならなくなるのかな」 そう質問してから、自分が達也への不満を持っていることに気がついた。 真面目で優しくても完璧な人間なんていない。 少しずつ食い違いが出ても当然のことだった。 そういうズレのことが気になっていたのだと、ようやくわかった。 「由佳は少し早いマリッジブルーになったのかもしれないわね」 ううん、違う。 私はもうプロポーズを受けて4日目になる。 だから気分が落ち込んできていたんだ。 「ありがとうお母さん。私達也とちゃんと話してみる!」
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加