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会話に入ることもできずに居心地の悪さを感じていると、彼女たちはそんなことを言い出した。
お化け屋敷の裏方担当ではあるものの、学園祭の間ずっと持ち場にいるわけではない。
志麻くんだって学園祭を回るだろうと思ってはいたけれど、私も誘うタイミングを考えていたところだったのに。
とはいえ、ここで三人の会話に割り込んでまでそれを主張するほど、図々しくなることもできない。
(後悔しないようにって、眞白も背中を押してくれたのに……)
人目を気にして、勇気を出せなくなってしまう。
だって、誰の目から見ても志麻くんの隣に並んで歩くのは、私よりも彼女たちみたいな綺麗な女性の方がお似合いだと思ってしまうから。
「……悪いけど、先約あるから無理」
自分の気弱さに自分自身でうんざりしていた時、志麻くんがとんでもない爆弾を落とす。
驚いて顔を上げた私の視界には、同じようにショックを受けている二人の姿が映った。
「うっそ、マジかぁ」
「まあ、そりゃそっか。声掛けるの遅すぎたよね」
「もー、だから先週見かけた時に行こうって……!」
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