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アタイ! ではなく、わたくしの名前はペルケ・ペルケケン。
このドーヘワ王国の貴族、ペルケケン家に生を受けた子爵令嬢でござあます。
人からは、「ノーザンライトボム」やら「フランケンシュタイナー」などどからかわれる事もございますだ。
そもそもにして我がペルケケン家とは…………なんて説明しても仕方ないですのことよね。
では早速の本題へゴーでありやす。
「ペルペル! 貴様との婚約を破棄させて貰う!!」
数日後に結婚式を控えたある日のこと、婚約者であるそのお方はわたくしの住まう屋敷を訪れると開口一番にそのようなことを申されました。
「はへ?」
思わずすっ頓狂な声を出してしまいまして、お恥ずかしい恥かしい。
「本当にごめんなさい先輩! ですけれども、私は自分の思いをこの胸の内にとどめておくことはできません! とどめておくには思いが重いかなって。ちょっと口からうぇって吐き出したくなっちゃう程に止められなかったんです!」
そうおっしゃるのは、学園の後輩にあたるトイーモさん。わたくしが実の妹のようにそれはそれは可愛がっていた女の子でしたのよ。おほほ。
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