第2話 変化

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 しかし、人生とは奇縁なものでして、まさかあのドラゴンレースの覇者がわたくしのお相手の方だっただなんて、いったい誰が予想できたことでしょう?  辺境伯の生まれで幼い頃からレースに青春を燃やしてきたお方。この方のお陰で斜陽と化していた我が国のドラゴンレースが息を吹き返したといっても過言ではありませんの。デビュー以来公式戦で今だ負け知らず、正しく救国の魔王ですぞ!  そんなチケット倍率右肩上がりの御方と縁が出来るなんて、不思議……。  ◇◇◇  それからの日常はまさに目まぐるしい毎日。  シグナス様に喜んで頂こうと、リアナンさんに屋敷のお仕事を教えて貰いました。  自室の掃除ぐらいしかした事の無いわたくしにとっては中々にクタクタの連続でありあした。 「ああ!? お洗濯用の洗剤が!!」 「あらぁ、真っ白になられて。このままお風呂に行きましょうか」  それでも、日々これ研鑽でござあます。
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