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2話:変わってしまった日々
「い、行ってきまーす...」
私は朝日真宙(あさひ まひろ)。中学2年生。
今日も双子の兄、陽斗(はると)と一緒に登校する。
「今日も...お母さん、不機嫌だったね。」
そう私が言った時。
「母さんが不機嫌じゃないときなんて無いだろ?」
そんなの...知ってるよ。
私はそんな返しをしてほしいんじゃない。
大丈夫だよ、真宙。って言ってほしい。昔みたいに。
「今日...テストだよね。私、塾行く気無いんだけど。」
「俺だって行く気なんか無いよ。でも...母さんの機嫌のためだよ。」
"470点以上じゃなかったら今度こそ許さないから"
私だって頑張ってるのに...
夜は寝ないで勉強させられる、暴力を振られる恐怖でやる気が出ない。
"100点取ったの!えらいえらい!"
お母さんとお父さんに褒められたくて毎日頑張ってた勉強も。
私が大好きだったピアノも。
《何もかも...壊された。》
〜飛ばして学校〜
「やっと学校着いた...陽斗、テスト頑張ろうね!」
「うん!真宙も、頑張れよ!」
そして、私達はそれぞれの教室に向かった。
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