epilogue

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 そんな二人の物語をこれから先もずっと見守り続ける。  それがアメナの幸せだ。  この国にいるのは残虐で人々を虐げるような王でも、わがままで自分の事しか考えてないような王妃でもない。  傷つきながらも愛を求め続けたザイードと、虐げられ、全てを諦めていたナーディア。  そんな二人が出会って互いを愛し、愛された。  まるで奇跡のように結ばれたこの夫婦は、これから先もたくさんの人々に愛され、祝福されて生きていくのだろう。  傷ついた人々に寄り添うことのできる優しい二人だからこそ、誰もの希望となって、この国を明るく照らしてくれるだろう。  笑顔で出発した二人の姿はいつ見ても尊く、ずっと眺めていたいものだとアメナは心を躍らせた。  「ナーディア、愛しています。」  「はい、ザイード様。私も愛しています。」  二人のそばには果てしない幸福が広がっている。  優しい慈雨に包まれるように。    【完結】 ※最後までお読み頂き、ありがとうございました。 ※あとがき 正直、こんなピュアな男女は絶対いないだろうな〜と思いながら書いた作品です。 こんなピュアな二人がいたら戦争も起きないだろうなと。 私史上最もピュアなザイードとナーディアの物語を最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
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