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今日は雨が降らないと天気予報のお姉さんがテレビで言っていた。実際、放課後までは天気が良かった。
「おみぃ、俺今から補習があるから先に帰ってて」
「待ってようか？」
本当はキヨの補習が終わるまで待っていたかった。
「いや、大丈夫！」
「そっか…分かった」
男からしつこくされても嬉しくないだろうから先に帰る事にしたけど、さっきまで明るかった空が徐々に暗い雲に覆われていく。
(雨、降りそうだな…)
俺は来た道を戻る事にした。
学校に着くと、雨がポタポタと降りだした。
やっぱり戻ってきて正解だった。
常に持ち歩いている折りたたみ傘がやっと役に立つ。
「あの、藤沢君…ちょっと良いかな…？」
昇降口に座ってキヨが来るのを待っていると、隣のクラスの女子に声をかけられた。
「あぁ…、うん…」
顔を赤らめて緊張した面持ちの彼女を見て、告白される事はすぐ分かった。
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