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ゲーム
宿題も終わって、PCにソフトをダウンロードしながら台本読みをするとキリのいいところでダウンロードも終わってくれて、登録からの、チュートリアルを済ませる。アカウント名は【キラ】にした。チュートリアルが終わったころボロックが迎えに来る。少しコストのいいイベントを手伝ってもたらって初心者にしてはいい感じの装備をもらった。
ゲームは別にしたことがないわけではない、最近の仕事は動画をしている先輩方のするゲームなどにもコラボなどをする時に少し触っているだからものすごく下手くそというわけではないのだ。
ボロック【まぁまぁ上手いでござるな、これならうちのギルドでもやっていけるとおもうでござる、うちのギルドは基本自由でありますから】
キラ【レターは廃人のようにゲームしてましたけど・・・】
ボロック【それは他のゲームなのですよレター氏はこのゲーム全役職カンストされておりますからイベントとか難しいクエストのサポートにしか来ないでござる、レター氏の事は一番付き合いの長い練がらし殿に聞くのが一番でござる】
なるほど、一番付き合いが長いのは練がらしさんなのか
ボロック【とりあえず話は通しているでござる、招待送るのでギルドに参加するでござる、あ、チャットは自分が入ってきた時のコメントからしか表示されないから安心するでござる、掲示板は履歴残るから気を付けるのですぞ】
ボロックのチャットの後に招待が送られてくる、それに参加してルームに移動するというのを押すと先にボロックが部屋にいた。そしてそんなのあるのかと思う練がらしのコスチュームを着た美人アバター
わかりやすい
キラ【参加させていただいてありがとうございます】
練がらし【いいのよー、レターちゃんの事なら何でも聞いてー、小6の頃から知ってるんだからぁ】
キラ【そんなころからゲームしてたんですね、あの人】
練がらし【仕方ないわぁゲームが拠り所だったんだものー、でも最近はゲーム以外でも楽しそうよ♡】
キラ【そうなんですか?】
練がらし【ふふ、あなたの文句ばっかり言ってるわ、でもそれが楽しそうなの、四六時中一緒にゲームしてるわけじゃないけどあの子がゲーム以外の事話すなんてなかったのに最近はあなたの話ばっかりよぉ】
俺の事、きっと文句ばかりだが、ゲームをしていても考えてくれているのかと少し嬉しくなる
ボロック【通話でもキラ氏の話ばかりでござる、嫌い嫌いも好きの内というやつでござるな】
何だつまり恋人になれる可能性は0じゃないという事か、こんなに嬉しいことは無い、それが知れただけでもゲームを始めた価値があるというものだ。
ボロック【そうだ、キラ氏はレター氏に身バレするでござるか?】
キラ【うん、そのほうが面白そうだからね、レターがログインした時にでも言うよ】
とチャットした時、レターさんがログインしましたと、ログが表示される
レター【ちゃっスー、あれ?新人さんがいる?】
かっこいい黒鎧のアバターのレターが俺のほうに寄って来る
そこにボロックがチャットを打つ
ボロック【レター氏の弟でござる】
レター【は!?なんでいるの!?】
ボロック【今日楽しかったので俺氏が誘ったでござる】
レター【余計なことを!大体あんたゲームできるの!?】
キラ【ほどほどかな?】
俺のチャットの後にニーファさんがログインしましたとログが出る
ニーファ【ちゃちゃーす、新人さんがいるー】
ニーファのチャットに練がらしが答える
練がらし【ニーファちゃんの大好きな人でレターちゃんの大嫌いな人よ♡】
それにニーファの嬉しそうなチャットが帰って来る
ニーファ【まさかレターの弟さん!?】
キラ【そうですあんまり参加できないかもしれませんがよろしくお願いします】
レター【参加できないなら入るなよ】
俺のチャットに不機嫌にレターがチャットを返す
ニーファ【もーレター余計な事言わないで!!推しとゲームできるとか天国ぅぅ!レターパパ再婚してくれてありがとう!】
レター【私は迷惑だけどね】
ニーファ【も!レターってば!この贅沢者!】
その後は文句を言いながらも全員でイベントに行く、
この時には通話に切り替えているチャットじゃ大変だからだ、隣同士の部屋で通話というのもおかしな気分になるのだが、そして史子が頼りがいのあることを言う。
「私がサポートするからみんな好きに動いて」
レターの言葉にそれぞれ返事をする。
「ただしキラ、お前は足引っ張ったら私が殺す」
「このゲームプレーヤーキルあるの?」
「ないない、」
「隣の部屋に行って刺す」
「リアルキルだった。」
俺と史子の会話にみんな笑うのだった。
俺はアーチャーなので遠くから敵を狙う、タンクのボロックがヘイトを集め、ソルジャーの練がらしはさっきとは違う銀の鎧で切りかかっている、練がらしにヘイトが向かないように、練がらしが切ってダメージ回復に下がった時にアーチャーの俺がひたすら攻撃する、可愛い魔法使い衣装のニーファも攻撃魔法で細かく攻撃している、イベントの結構強い敵だが俺以外は結構削れているが俺の攻撃力はレベルが低いので微々たるものだから基本的に攻撃しながら味方にポーションを使う係だ、ちなみにレターは攻撃すると簡単に倒してしまうので俺の修練にならないということでもしもの時の見張り役だ。
割とうまく立ち回れたようで、無事、カンストレターを使うことなくクリアできた。
いえーいと盛り上がって報酬を拾い、いったんマップを移動して、またマップボスに挑んでアイテムをむしり取ることを6回繰り返せば大体いい時間で、しかもレアアイテムまで落ちて、「ビギナーズラックで私たちにも恩恵が!」と喜ばれ
史子に「意外と動けるじゃん」と評価されるのだった。
1時になりみんな解散、「良輝君のおかげで健康生活だわぁ」とか言ってボロックが落ちて行ってまさかボロックも今まで徹夜ゲーム?と思いながら史子の部屋に行く、史子はうとうとしながら、まだPCに向かっていた。
「いや、眠いなら寝ようよ」
俺の言葉に史子はいやそうな顔をする
「なんで来るの?お休みって言ってたじゃん」
「だから寝かせに来たんだよ」
「い~じゃん明日休み!」
「うとうとしながらしたらまた寝落ちするよ」
握ろうとしていたコントローラーを手放させて、椅子から立たせベットの方に行かせる
「うぅ、ゲームー」
船をこぎながらゲームを求めるのはもう病気だなと少し呆れながら、ベットに横にさせて布団をかける
「ほら目、閉じて」
目の上に手をやって目を閉じさせる、しばらく唸っていたが、いつの間にか寝息が聞こえてくる、手をどけて、寝顔を見る。
すやすやと寝る姿、そう言えば今日、祥壱を部屋には入れようとしなかった。見て欲しいのがあると言いながらノートパソコンを持ってきて二人で話していた。
着替えはさすがに文句を言うがそれ以外で部屋に入っても追い出されはしない、もしかして俺は特別なのだろうか、いや、もう弟としてあまり男と意識されてないだけかもしれない、それでもいい、誠治さん以外でこの部屋に入れる男は俺だけ・・・・それがすごく嬉しかった。
それから俺は空き時間たまにオンラインゲームでプレーするようになった。
おかげで史子と話す時間が少し増えて、なんだか最近史子の笑顔が見れている気がする、
今日はオフの日でしかも学校も休み、読書でもしようかと思っていると、バンッと開けられる部屋
「今日オフだよね!」
「よくご存じで」
俺がそう言うと「ふっふっふ」と笑う史子
「佐伯(さいき)さんに聞いたんだ!良輝!ゲームするよ!」
俺とゲームするために人見知りの史子が俺のマネージャーに聞いたのかと思うと、愛しさがあふれて抱きしめたい気持ちを我慢しながら、「いいよ」と言って史子の部屋に行く
いつの間に買ったのかパイプ椅子を用意して、二人でバトルロイヤルゲームをする、楽しい、今までゲームは付き合いでしていたがこんなに楽しいのか、史子がはまるのもわかるなと思いながら二人で楽しくゲームをして、昼になったら史子の好きな物を作ってやって幸せな時間を過ごしたのだった。
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