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ルーカスと一緒で心強いとはいえ、大役を任されて私達も緊張しているの。邸からメイドの同行も考えたのだけど、今後のことを考えると控えた方がいいと思って。勿論お父様が護衛をつけてくださるから心配はいらないわ。
気心の知れたリナと一緒だと嬉しいわ。ねえルーカスもそう思うでしょ?
それにリナを残していくのが心配で…」
正気なの?私とルーカスの事を知っての発言なの?何が心配なの。私は2人がいない方が気が休まるのに。何故こんなにも無神経なことが言えるのだろうか
「と言う事だ。
それにリナもいつか隣街へ行きたいと言っていただろ。父へ報告してくる。」
「…ルー…若旦那様、あの」
ルーカスは応接室を出て行った。残されたのはサラお嬢様と私だけ。
覚えててくれたの?
そう私は毎年父達から隣街の様子を聞いて、いつか行ってみたいと思っていた。
それはルーカスも同じで、いつか交渉役に選ばれたらその時は一緒に行こうと話してた。
でも…それはこんな形を望んでいた訳じゃない。
ルーカスも何を考えているの。
「ふふ。ルーカスはせっかちな所があるわね。リナもそう思うでしょ。」
「え?は、はい」
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