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あぁ確かに充分もらっていたよ、でもいくらあっても困らないだろうお金は!
使いきらないだろうから代わりに私が使ってやろうとしただけ
くそっ!
もう少しだったのに
あーでも残念だったねお二人さん
あの毒を飲み続けてたんだ、
あんたは子供を産めないだろう
一生ね
思い通りにならなくていいきみだよ!はははっは」
「連れていけ!」
狂ったように笑い続けるメグミさんをこれ以上見ることが耐えられなかったのか、フェリクスは指示をだす
メグミさんは護衛に連行されていった
「げほっげほっ」
首元が解放されて怒涛のように肺へ空気が流れ込む
何度も何度もこれでもかというくらいに呼吸を繰り返す
それでも苦しさはやわらがない
子供?毒?
何なのいったい
不倫?
メグミさんから執拗に悪意の塊を向けられて
心も締め付けられるように痛い
「サラ、大丈夫か?どうしてこんなことに」
フェリクスはサラの首元を確認して、悲痛な顔で背中を優しくさすり抱き寄せる
「フェリクス、ありがとう…どうしてここに?」
「あぁ、それはナタリーが教えてくれたんだよ」
「ナタリーちゃんが?」
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