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サラ、身体のことは……女性にとってはつらいことだろう、
後継ぎが産めないことは致命的だ
せめてもの家族の情として
連れ戻しはしない
傷モノのお前の行き場は限られてくるからな
それなりの金額は渡す
だがそこまでだ
後は自分でなんとかしろ
あれだけ仕事がしたいと女でも自立できると言っていたお前なら大丈夫だろ
ルーカス達には、生活に困らないように援助をするつもりだ
こちらにも責任の一旦はあるからな
お前は二度と関わるな」
口を挟む隙を与えず言い終えたレナルドは、言い忘れたことがあると付け加える
「父上に泣きついても無駄だ」
「お父様も…同じ意見なの?」
「父上はお前に甘い、父上が許したとしても勘違いするな! 数年して私が当主になったらすぐに追い出す。
家の汚点のお前を置いておけない
つけこまれて足元をすくわれかねない」
「レナルドお兄様」
「私には━━もう妹はいない」
レナルドはサラを一瞥することもなく立ち去った
こんなにあっさりと縁を切られるとは思わなかった
何をしても許されていた
父からは甘やかされていた
兄からは度々注意されていた
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