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時々 「そっか」
「つらかったね」と、慰めの言葉をかけてくれながら。
その一言を聞くと、自分でも驚くほど気持ちが救われた。
あぁ、私は、こんな風につらかったね、大変だったね、と、誰かに言ってほしかったんだ。
どうしようもなく孤独で寂しかったんだ。
エミリオは、私の話が一区切りしたのを見計らうと、真摯な姿勢で話し始める。
「リナ…ごめん‼︎」
エミリオは、私に軽く頭を下げる。
「エミリオ、何を謝っているの?」
「俺、ほんとは、ルーカスさんとリナが、付き合っていることを知ってたんだ。」
「え……?」
衝撃な告白に思わず絶句する。
「俺、リナのことが気になっていて、何度か食事に誘って、それで…
リナが、俺に気がないことは分かってたよ。あぁ、これは脈がないなぁ、って思っててさ。
でも、なかなか諦められなくて。
そんな時に、ルーカスさんに声をかけられたんだ。てっきり仕事の話かと思ってたら
違って。
あんなに真剣なルーカスさんを初めて見たよ。だから、驚いた。
ルーカスさん…
リナの事をどう思ってるのか、と、俺にしつこく尋ねてきたんだ。
いくらルーカスさんでも、プライベートな事を話す義理はないと思って。
そんなこと、興味本位に尋ねるなんて失礼だろって言い返したんだ。
でも、違ってて……。
ルーカスさん、なんか、すごく悩んでた。
自分は、どうしてもリナとこのまま付き合うこと
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