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何度もルーカスと元に戻れるように気を配ったつもりなのだけど、
リナには伝わらなかったようね…
逆効果だったかしら?
あぁ、リナに話せて、なんだか心のつかえが取れたわ。
でも信じて。ルーカスには圧力をかけたつもりはないのよ。ただ相談しただけ」
一通り話し終えると、サラお嬢様はスッキリした顔をしていた。
男爵家からの相談と称した要請は、旦那様もルーカスも断ることはできなかったのではないだろうか。圧力を感じないなんてあり得ない。
なんて自己中心的な考え…
そんなことで
私は、私達は、別れなければいけなかったの?
愛人って…何よそれ…
言われた内容が信じられなかった
ルーカスは
ルーカスなりに私へ誠実であろうとしてくれたのね
私を、そんな日陰の存在になどにしないために
私を突き放したのね
冷たくすることで私がルーカスのことを嫌いになるように…
分かりにくいよ!
ルーカスはいつもそうだったね
いつも私のことを考えてくれた
私を大事にしてくれた
ルーカスは何も変わってなかった
なのに信じられなかったのは私…
ルーカス…
ごめんなさい
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