9 第一部 最終話

7/8
前へ
/46ページ
次へ
ルーカスへの想いが涙となってどんどん溢れてくる 泣いたってどうしようもないのに どうして言ってくれなかったの 知りたかった 一人で抱え込まないでほしかった 一緒に 、いつも一緒に考えてたじゃない 話してくれてたら何か変わってた? 駆け落ちでもできた? ううん ルーカスは家族に迷惑がかかることはしないわね じゃあどうしてた… 何も…そう…私には…出来ることはない ただ傷ついただけ 泣き喚いてあなたをもっと困らせたわね、きっと… だから一人で決めたのね ルーカス…私は… そんなあなたが今でも大好きよ この気持ちは心の中に留めて蓋をする エミリオは優しい人 エミリオに知られてはならない 違約金まで払ってくれた恩人に不誠実な態度はとれない サラお嬢様とルーカスは商会をこれからも営んでいくでしょう 私はエミリオの元へ行く これ以上誰も傷つけたりしない さよならルーカス 私も愛してました… ~fin~
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加