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はあ、リナはほんとにもう….
あのね、ルーカスは素敵でしょ?そこにいるだけでオーラが違うし。そんなことしてるとルーカスがとられちゃうよリナ」
メグは私がルーカスのことを好きだと思っているようだ。
「あ、でもそれはないんじゃない?だってルーカスは、リナに変な虫がつかないように自分がいるって皆の前で言ってたじゃない?」
『は?何それ、ちょっと初耳なんだけど、ルーカス何考えてるの、また誤解を招くようなことを…』
私は恥ずかしくなって赤面して、慌てて訂正する。
ルーカスの家はこの街で大きな商会を営んでいる。それに加えてあの容姿、成績も優秀。学園でルーカスのことを知らない者はいない。ちょっと注目されているうちの一人。そんなルーカスの言葉は良くも悪くも一定の効力を持っている。
『あのね、ルーカスと私は別に付き合ってる訳じゃないから。私が抜けてるからちょっと偉そうにからかってるのよ。』
「どうだか~。でもそれ以来リナに近づく男子いなくなったものね」
「ルーカスって意外と独占欲強いのかも」
メグとローラは2人で盛り上がっていた。
『もう、2人とも、ほんとに違うから。
それに元々私に声かける男子なんていないからっ。』
結局その日はそわそわとした雰囲気のまま授業を終えた。
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