「プロポーズ」

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「プロポーズ」

世界は物語に 溢れている 僕たちの物語も そこら辺に転がっているありふれた物語です。 人を愛すること 人の幸せにすること 言葉では簡単だがそれを成し遂げることは容易ではない。 揺るがない愛と 相手を信じる強い決意がいる。 幸せな時は 永遠ではない。 限られた時間の中でいかに幸せを実感できるか? 僕たちの愛にもタイムリミットがあった。 僕は、彼女を新大阪のホームで見送ってから三日後に 彼女に会いに広島まで行った。 駅中のスターバックスで待ち合わせをした。 彼女は、マラメルマキアートを飲みながら待っていた。 僕も同じものを頼んで席に座った。 「どうしたの?」 彼女は、嬉しそうに僕に聞いた。 僕は、マラメルマキアートを一口飲んで 「君を見送った時に僕は正直に自分の気持ちを言えなかった。」 彼女の目を見ながら言った。 「実は私もなの」 はにかみながら彼女は言った。 ぼくは、 「どっちが先に言う」 彼女は、 「あなたから どうぞ」 僕は、駅からほど近い場所を予約していた。 「今晩は、泊まるつもりできたので ホテルを取ってるんだ ホテルで話そう」 彼女は、 「いいわよ」 僕たちは、駅からほど近い予約しているホテルへ行った。 16階の見晴らしのいい部屋に入ると彼女は言った。 「あなたとこうやって二人っきりになるって初めてね。ドキドキするわ」 彼女を正面に立たして、 「もっと早く僕は君に会いくるべきだった」 僕はひざまずき彼女に言った。 「僕たち結婚しないか?」 「僕には君が必要なんだ」 彼女の瞳からボロボロと涙がこぼれた。 「私達幼い恋だったけど 私は、あなたと出会った時から強く心惹かれて 離れてからもずっとあなたが恋しくて あなたと一緒になる日が来れば幸せだなと、ずっと思っていたの もちろん喜んで 私があなたを幸せにあげる!」 抱き合って初めて体を重ねた。 時間をかけてお互い体の隅々まで愛し合った。 彼女は、布団から少し顔を出して言った。 「この日を私はずっと待っていたの」 僕は、彼女の髪をなでながら言った。 「ところで君の話は何だった」 彼女は、キスをしながら言った。 「もういいの 私の悩みをすべて解決したから」 僕は東京の大学に合格し、一週間後に東京に引っ越しする予定になっていた。 彼女は 就職が決まったら 4月から 大阪の寮に入ることになっていた。 もう離れたくない僕は、彼女にお願いした。 「東京に一緒に来てほしい。 そして1年間浪人して 東京の好きな大学にいってほしい。 勉強は僕が教える。 生活費、入学費、授業料 全て僕が払う。 だから明日、ご両親に会って説得するつもりだ。」 彼女は、急な話に驚きながらも嬉しそうに微笑んだ。 私が勉強嫌いなのは知ってるでしょう。 「でもあなたが家庭教師してくれるのなら頑張る」 「私にも夢があるんだ。私の双子の妹が、小学生の時に 白血病で亡くなったんだ、 私も妹もお洋服が大好きで 将来は 二人でブランドを作って 社長になるんだっていつも言っていたの だからファッションが学べる学校に行きたい」 僕は、この話を初めて聞いた。 「わかったゆっくり探して 勉強頑張って その学校に入学しよう」 彼女の両親はいいと言ってくれるだろうか。 僕は、東京に彼女は、大阪に・・・ また離れ離れになるのがわかっていたから 「彼女が、いる」と、見送りの時未練を断ち切るために嘘を付いた。 学生の分際でなぜそんなにお金があるのかと言うと 僕は18歳の誕生日から FX会社に申し込んで FX 会社の 自動売買システムの ソフトを自分なりに改良して 半年で 500万近く利益を上げている。 このソフトの精度を上げいって 大学を卒業するまでに 会社を起こせるぐらいの資金を作るつもりだ。 彼女を家に帰して 明日、両親に僕が会いたいということを話ししてもらった 。 次の日、両親の承諾を得たので会いに行った。 僕は、初めてスーツ姿で、ご両親と会った。 初めはこの男は何を言ってるんだ そんな感じで僕の顔をみていたが、、 僕の将来の夢を語った途端に、 彼女のご両親は僕に「娘をよろしくお願いします」 と、言ってくれた。 彼女はボロボロ泣いている。 僕と彼女は一週間後、東京上野の マンションに引っ越した。
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