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積み上げられたゴミの山で、弟達と同じくらいの小さな子供達が、遊んでいるようだった。
『どうしてあんなところで遊んでいるんだろう?』
僕が独り言のように呟くと、龍は身をくねらせて下降していった。
子供たちは、ゴミ山から何かを拾い集めている。
『ガラス瓶などを拾って、お金に変える仕事をしているんだよ』
『子供が?仕事をするの?学校はどうするの?あの子、靴を履いていないよ』
僕は初めての光景に矢継ぎ早に聞いた。
『この星にいるすべての子供たちが、毎日温かい食事をし、学校に通えているわけではないんだよ。君は、その靴をあの子にあげることができるかい?』
僕の足を包むモカシンを、あの子にあげることすら、結局僕はできなかったのだ。
『どうすれば、いいんだろう』
『それは、君がこれからたくさんの学びを通して、何ができるのか考えたらいいんだよ』
僕たちは再び風になり、迫るように木が生い茂る、熱帯雨林までやってきた。
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