ホラーに使えそうなブラックジョーク

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ホラーに使えそうなブラックジョーク

今日はホラーに使えそうなブラックジョークを集めました。 もちろん、ジョークとしてもそのまま楽しめます。 * * * 三人は旅をしていたが、遭難してしまった。 家に帰り着くのは絶望的となった。 途方に暮れていたが、見つけたガラクタの中から古びたランプを見つけた。 こすってみると、予想通り、魔神が出てきた。 「願いを三つ、叶えてやろう。ちょうど三人いるな。では、一人一つずつだ。だたし、条件がある。同じ願いを言ってはいけない。いいな!」 一人目は言った。 「家に帰りたいです」 「よろしい。叶えてやろう」 一人目の姿は消えた。 どうやら、家に帰ることができたのだろう。 二人目は考えた。 家に帰りたい、は一人目が言ってしまった。 違う願いにしなくては。 「あの……家族に会いたいです」 「よろしい。叶えてやろう」 二人目の姿も消えた。 きっと、家族のもとに行ったのだろう。 その場には三人目が取り残された。 魔神は言う。 「さて、願いはどうする?」 前の二人とは違う言い方をしなくては。 やつらはすでに帰ってしまっている。 自分もやつらのところに行くにはどう願えばいいのだろう。 三人目は考え、そして、こう願った。 「二人にもう一度、会いたい」 「よろしい。叶えてやろう」 先程消えた二人が、三人目の前に連れ戻された。 * * * 誰もいない海岸で、釣りをしている人がいた。 この海岸は、まったく魚が釣れないことで有名だ。 この人はそのことを知らないのであろうか。 私は声をかけた。 「あの……ここはあまり釣れないと思いますが、今日は何匹釣れましたか?」 釣り人は答えた。 「あなたで七匹目です」 * * * 「あなたはどうして逮捕されたんですか?」 「賄賂を贈ったからだ」 「では、どうして釈放されたんですか?」 「賄賂を贈ったからだ」 * * * ある夫婦が、夜空に流れ星を見つけた。 二人は願い事をした。 夫「何をお願いしたんだ?」 妻「あなたと同じことよ♡」 夫「なに! 浮気は許さんぞ」 * * * スカイダイビングの客が、インストラクターに質問した。 「パラシュート、ちゃんと開くんですか?」 「大丈夫ですよ。今までに一度も、『開かなかったじゃないか』と言われたことはないので」 * * * 主婦が会話をしている。 「今まで使った食洗機の中で、どれがよかった?」 「う~ん、いろいろ試したけど、夫が一番ね!」 * * * 「どうした? そんなに暗い顔をして」 「実は俺、父親になるんです」 「なんだ、めでたい話じゃないか! そんなに暗い顔をするなよ」 「だって……まだ妻に話していないんです」 * * * 公園の管理人が、池の中にいる人を見つけた。 「だめですよ、この池は遊泳禁止です!!」 「違うんです!! 溺れているんです!!」 「な~んだ。それならいいです」 * * * 彼女は俺に言った。 「あなたって1000人に一人の男ね!」 後日、彼女の携帯を覗き見て、その意味が分かった。 * * * お店に設置されている「お客様の声」のボックスに、こんな要望を出した。 駐車場をもっと広くしてほしいです。 数カ月後、そのお店はなくなっていて、駐車場になっていた。 * * * 「あ、ヘルメットが落ちてる!」 「ホントだ。中身も」 * * * 数年前、ブーメランを投げたのだが、いまだに戻ってこない。 今日も俺は、怯えながら毎日を過ごしている。 * * * 「悪い知らせといい知らせがある」 「話してくれ」 「実は……キミの奥さんが亡くなったんだ……」 「そうか。では、悪い知らせの方も話してくれ」 * * * 「結婚記念日を忘れない方法があるんだぜ!」 「へぇ~、ぜひ教えてくれよ」 「それはな、一度忘れてみることさ!」 * * * 息子と娘が兄弟喧嘩をしているので、 父親が仲裁に入った。 「おい、おまえたち、なんで喧嘩しているんだ?」 「どっちがパパのことを愛しているかで揉めてたんだよ」 なんとかわいい喧嘩なのだろう。 父親はほほえましい気持ちでその場を去った。 父親がいなくなると、喧嘩は再開された。 「おまえの方だよ!」 「お兄ちゃんの方よ!」 * * * 音声認識のカーナビに、目的地をふざけてこう言ってみた。 「地獄」 カーナビは、自宅へのルートを検索した。 * * * 「妻は、前の夫のことばかり話すんだ。嫌になる」 「俺の妻はもっとひどいぜ。なにせ、次の夫の話ばかりするんだ」 * * * 駅員は、いつも駅に来るカップルを微笑ましく見ていた。 彼は彼女を駅まで送るのだ。 そして、彼女が電車に乗るのを見届けてから帰るのだ。 なんと彼女思いの彼なんだろう。 しかし、駅員は知らなかった。 彼が彼女を見送る本当の理由を。 そう、彼は確認していたのだ。 彼女がちゃんと家に帰ったのかを。 * * * 男「僕と付き合ってください」 女「……私、勇敢な人が好きなの」 男「僕、勇敢ですよ! だって、昨日、あなたがボートから落ちたとき、助けたじゃないですか!」 女「……でも、頭のいい人でないと」 男「それなら心配ありません。昨日、ボートをひっくり返したのは僕ですから」 * * * 高速道路を1台の車が逆走している、とテレビのニュースが伝えていた。 妻は心配になり、出かけている夫に連絡した。 「今、1台の車が逆走しているってニュースを見たの。あなた、大丈夫?」 「ああ、確かにそうだ。ただな、逆走している車は1台どころじゃないぞ!」 * * * 占い師は言った。 「お気の毒ですが、あなたの近しい人が亡くなるでしょう」 依頼人は言った。 「そんなことは分かってます。私が知りたいのは、私が捕まるかどうかです」 * * * 大衆の前でヒトラーが演説した。 「明日、100万人のユダヤ人と、1人の自転車修理工を処刑する!」 大衆は思った。 なぜ、その自転車修理工を処刑するのだろう。 その人は何をやらかしたのだろう。 マスコミも一斉に取材を開始した。 ヒトラーは言った。 「見たまえ。誰もユダヤ人の命なんか気にしちゃいない」
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