となりのトトロ

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となりのトトロ

『となりのトトロ』の雑学を紹介します!! 『となりのトトロ』と『火垂るの墓』は同時上映だったのですが、そのことに起因するエピソードがいくつかあります。 * * * ・両作品とも、当初は60分ずつになる予定だったが、『火垂るの墓』が90分へと尺を伸ばしたため、『となりのトトロ』も尺を伸ばすことにした。そのため、主人公の女の子は1人という設定を変えて、「サツキ」と「メイ」の2人に主人公を分け、エピソードを増やすことにした。 『となりのトトロ』の宣伝用ポスターには、サツキでもメイでもない女の子が描かれているのですが、その子が当初の主人公でした。 * * * ・『となりのトトロ』と『火垂るの墓』とで、スタッフの取り合いとなった。 同時に制作したのですから、そうなりますよね^^; * * * ・『となりのトトロ』の都市伝説、実はサツキとメイは死んでいた、はジブリ側が完全否定している。 サツキとメイの影がないシーンがあることや、病院に行ってもお母さんからは姉妹が見えなかったことから、実は姉妹は死んでいるのではないか、という都市伝説が生まれました。 が、ジブリは否定しています。 影がないシーンについては、その場面では影の作画は必要なしと判断されたからとのことです(制作の手間を省きたかったようです^^;) 病院でお母さんから姉妹が見えなかったのは、トウモロコシの演出効果を高めるためです。 宮崎駿監督は、ハッピーエンドとして制作した、と語っています(同時上映の『火垂るの墓』と真逆のラストにしたかったようです)。 * * * ・『となりのトトロ』は、興行収入的には赤字だった。 当初は思っていたほど観客が入らず、数千万円の赤字になりました。 スタジオジブリは赤字を埋めるために『魔女の宅急便』の制作を開始します。 その後、トトロのグッズ(ぬいぐるみ)が売れに売れて、結果、黒字となりました。 * * * ・『となりのトトロ』に、トマトや蛍は登場しない。 同時上映の『火垂るの墓』との重複を避けるためです。 『火垂るの墓』では、主人公の清太が畑のトマトを盗んで食べるシーンがあります。 * * * ・「トトロ」の名の由来は…… 映画の中では、「トロール」をメイがうまく言えずに「トトロ」と発音していることになっています。 メイがトトロに出会った時、「ト、ト、ロ」と言ったように聞こえるシーンもあります。 実際は、トトロは「ネムイヨーッ」と言っていた設定になっています^^; エンディング、お母さんが布団の中で読み聞かせをするシーンで、絵本の題名は「三匹の山羊」となっています。 このお話は、「がらがらどん」としても有名ですね。 橋の下から出てくるお化けが「トロール」です。 では、制作スタッフ側としては、「トトロ」という名前をどのようにして決めたのでしょうか。 「所沢にいる隣のおばけ」という意味でトトロにした。 宮崎駿監督の知人の子が、「所沢」を「ととろざわ」と発音したことから着想した。 などと言われています。 * * * ・ネコバスの行き先表示の秘密 最初は「塚森」と表示されています。 サツキからの依頼を受けてメイのところに行くわけですが、 行き先表示が次にように変わっていきます。 塚森 → 長沢 → 三ツ塚 → 墓道 → 大社 → 牛沼 → めい 途中で出てくる「墓道」がちょっと怖いですね……^^; 「めい」を発見したネコバスは、次の目的地を「七国山病院」に変えます。 この時、「院」の字がおかしなことになっています。 こざとへんが左右反対に、完の部分が上下反対になっています。 この行き先表示を照らすためにいるネズミみたいな生き物が、この誤字を見て驚くシーンがあるので、よく見てみましょう^^ 最後、サツキとメイを家に送ったあと、ネコバスの行き先表示が、密かに「す」に変わっています。 これは「巣」という意味なのでしょう。 リアルのバスであれば、「回送」ということかな^^ * * * ・サツキの髪型はお父さん似、メイの前髪はお母さん似。 お母さんが出てくるシーンは少ないので、出た時は前髪に注目してみてください。 * * * ・オタマジャクシのシーンの制作に1ヶ月かかった。 メイが水の中を覗き込んで「おじゃまたくし」と言うシーンがあります。 その動画制作になぜか1ヶ月もかかってしまったそうです。 次に見るときには、オタマジャクシのシーン、お見逃しなくw * * * ・トトロは、『トイ・ストーリー3』にカメオ出演している。 となりのトトロ トイストーリー3 で画像検索してみてください。 * * * ・お父さんが研究している内容は……  「縄文時代に農耕があった」という仮説の検証を行っているそうです。 * * * ここからは声優ネタです。 ・お父さんの声は、声優さんではなく、コピーライターの糸井重里さんが担当している。 声優オーディションでは、プロの声優だとどうしても温かみのある声になってしまう、つまり、上手すぎるため、30代の未完成な父親のイメージに合わなかったとのことでした。 そこで、宮崎駿監督は声優ではなく、コピーライターの糸井重里さんをお父さん役の声優にしたのでした。 ちなみに、糸井重里さんは、『となりのトトロ』のキャッチコピーを 「このへんないきものは、もう日本にはいないんです。たぶん」 としたところ、宮崎駿監督は「いるのです」に変えてくれと頼んだそうです。 結果、コピーはこうなりました。 「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん」 * * * ・サツキの声優さんは日髙のり子さん。 『タッチ』の南ちゃんですね。 * * * ・お母さんの声優さんは、『カリオストロの城』のクラリス、『風の谷のナウシカ』のナウシカ役も担当している。 * * * ・メイの声優さんは、『魔女の宅急便』で赤ちゃんの声を演じている。 * * * ・メイの声優は坂本千夏さんだが、1シーンだけ、TARAKOさんが声を入れている。 TARAKOさんといえば、「ちびまる子ちゃん」の声優さんですね。 「おねえちゃんのバカ~~~~!」 というセリフだけ、TARAKOさんの声になっているそうです。
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