お内裏様とお雛様

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お内裏様とお雛様

この記事を書いているのは3月3日、そう! 耳の日です(そっちか~~~い) ええっと……ひなまつりですね😅 桃の節句です。 童謡『うれしいひなまつり』(作詞:山野三郎)  ♪おだいりさ~まとおひなさま~ と歌われていますが、この歌が広まった影響で、国民にある誤解が広まってしまいました。 お内裏(だいり)様…男の人の方 お(ひな)様 …女の人の方 と思っている人が大多数だと思うのですが、これ、作詞者が間違いを認めています。 内裏(だいり)…天皇の私的生活区域 なので、実は二人とも「お内裏様」だったのです! あと、お(ひな)様というと、女の人の人形のことを指すかのように思われがちですが、 お雛様とは、雛壇に飾られているすべての人形のことを差します。 なので、男の人形も女の人形も、すべて「お雛様」なのでした^^; ということで、 「お内裏様」は、男雛と女雛、両方を指す言葉ですし、 「お雛様」も、男雛と女雛、両方を指す言葉なのでした😅 さらに、歌詞の中に次の一節があります。 ♪少し白酒召されたか 赤いお顔の右大臣 顔が赤いのは左大臣の方です。 これを間違えた理由として想像されるのは、 右大臣と左大臣、この呼称は「天皇から見て右と左」という意味です。 なので、「右大臣は左に飾る」のです。 作詞者の山野三郎さん(サトウハチローさん)は、 右にあるから右大臣だと思ったのかもしれませんね。 左右が逆なのはややこしいですが、 「左近(さこん)の桜 右近(うこん)(たちばな)」 も同じです。 これもまた、天皇から見た左右ですので、 右近の橘🍊は左側に、左近の桜🌸は右側に飾ります。 う~ん、ややこしい💦 山野三郎さん(サトウハチローさん)は、自分の間違いのせいで、 国民に広く間違いを広めてしまったことに責任を感じ、 『うれしいひなまつり』は彼にとって黒歴史となり、晩年まで後悔していたそうです。 かくいう私も、このことを知るまでは、男の人形をお内裏様、女の人形をお雛様だと思いこんでいました😅
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