魔女の宅急便 ①

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魔女の宅急便 ①

ジブリ映画『魔女の宅急便』は、私の好きな作品の一つです。 雑学を紹介します。 ・「宅急便」は、ヤマト運輸の登録商標 つまり、「宅便」という言葉を使っていいのはヤマト運輸だけなのです(一般名は宅便となります)。 ということで、スタジオジブリは、ヤマト運輸に対してスポンサーになってもらうよう交渉し、成立しました。 ・なんでそんな面倒なことになったの? 原作者が「宅急便」を登録商標とは知らずに題名にしてしまったことが原因だそうです。 ・ジジはなんで話さなくなったの? 物語の途中で、キキはジジの言葉が分からなくなります。 慌てて自分の魔力を確認するも、ほうきでうまく飛ぶことができなくなっていました。 このことから視聴者は、キキの魔力の低下によってジジと話せなくなり、空も飛べなくなった、と解釈してしまいます。 すると、ある矛盾が。 魔力が回復し、また空を飛べるようになったキキが、なぜかラストシーンではジジと話せていないのです。 あれ? 飛べるようになったのに、なぜ? と、多くの視聴者が疑問に思ったようです。 というか、私も疑問でした^^; 宮崎駿監督は次のようにコメントしていました。 「ジジの声が聞こえなくなったのは、ジジが変わったのではなく、キキが変わったから」 では、原作ではどうなっているのか。 実は、ジジとはずっと話せる関係のままです。 つまり、スタジオジブリ側で設定を変えた、ということです。 あと、宮崎駿監督は、次のようにも語っています。 「キキの魔法は更に深くなったんですよ。何か得るものがあるなら失くすものがあるんだよ。いつまでも猫と話してんじゃねぇ、って」 このように、あいまいな表現をしていたスタジオジブリですが、鈴木敏夫プロデューサーが、ついに真相を明かしました。 以下、金曜ロードショーの公式ツイートからの引用です。 「ジジはただのペットじゃなくて、もうひとりの自分なんですね。だからジジとの会話っていうのは、自分との対話なんです。ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、分身がもういらなくなった、コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、という意味を持っているわけです。キキは、ジジという存在に頼らなくても、きちんとひとりでやっていける、立派な魔女へと成長していくんですね」 ということで、ジジの声=イマジナリーフレンドの声 ということなのだそうです。 * * * ・途中で出てくる老婦人の家の、召使いのような女性の名前は「バーサ」 私は「婆さん」と呼んでいるのかと思っていました^^; 「バーサ」だったのですね😅 * * * ・途中で出てくる画家の女の子は、「ウルスラ」と名付けられているが、作品中に一度もその名で呼ばれていない。 ちなみに、キキとウルスラの声優さんは同じ人です。 そう、高山みなみさん。 ウルスラの声優オーディションを受けた高山みなみさんに、キキの声もやってほしいと頼み、なんと主役の声優もすることになりました。 その後、高山みなみさんは、名探偵コナンの声優としても有名になりましたね。 * * * 声優ネタはまだあります。 ・山寺宏一さんは、魔女の宅急便で「3役」演じている。 警官、オソノさんの旦那、飛行船事故を実況するアナウンサー この3役は、山寺宏一さんが声優を担当しています。 * * * まだまだ声優ネタはありますよ^^ ・トンボの声優、山口勝平さんは、後に名探偵コナンの工藤新一の声優になった。 キキの声優、高山みなみさんは、小さくなった方のコナンの声優さんになったわけですから、こんなところにこんな縁があったんですね!! * * * ・ウルスラが描いていた絵の元絵となっている絵がある。 八戸市湊中学校養護学級の生徒が製作した版画「虹の上をとぶ船~星空をペガサスと牛が飛んでいく~」が元絵です。 * * * ・宮崎駿監督が、密かに群衆の中に紛れている。 ラストの方のシーンで、おじさんが 「あのデッキブラシはワシが貸したんだぞ」 というシーンの群衆の右上隅っこに、宮崎駿さんが描かれていますw * * * ・ラストの飛行船のシーンは、当初はそのようなシーンを作る予定はなかった。 映画原案では、老婦人がキキへのお礼のケーキを渡すところで終わっていたそうです。 しかし、鈴木Pがエンタメ性を増すために、飛行船のシーンを入れたいと申し出て、スタッフは猛反対したそうです。 宮崎駿監督は、鈴木Pがやりたいのであれば、ということでOKを出し、結果、飛行船のシーンがラストに入れられることになりました。 私個人的には、あのシーン、入れて大正解だったと思います( ღ'ᴗ'ღ )
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