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コンビニの前に、幼馴染の刑務官田中洋司が立っていた。今日彼は非番だった。
田中は前回会った時にこう言っていた。
梶原は支援者からの手紙で自分は英雄だと勘違いを募らせ、面会に来た人に「喋れない重度障害者は死ぬべきだ」などと言っている。しかも今もどこかから大麻を仕入れて吸っているようだと。
そこで私は梶原を殺害する計画を持ちかけた。最初田中は止めたが、私の息子への思いを聞いて考えを変え協力してくれたのだった。
田中は私に着替えとIDカードの入った袋を渡し、無言で私の肩を叩いた。
私は礼を言って受け取るとコンビニのトイレで制服に着替え、帽子を目深に被り刑務所まで歩いた。
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