A moonless night🌙

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 彼の前に飛び出して、にっこり微笑んだら、私の金色の髪の毛先がくるんと跳ねた。  彼は私を見上げて目をぱちくりさせたの。 「君の髪、夜空に浮かぶ月みたいだね」  それからね、サッとひと捌け、イーゼルに筆を走らせ、月を描いた。  彼の瞳の夜空に私の髪が描く月。それはムーンレスナイトの私と彼だけの月の夜。  そんな風に思っちゃうのは、恋の魔法にかかったせい……かもね?
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