命のバトン

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… ふと2後ろを振り返る。 チコの鳴き声が聞こえた気がした。 アコに命のバトンを渡したチコのサヨナラなんだと思った。 愛おしいチコを想いまた泣いた。そんな私の手をそっと握った中村さんも泣いていた。 「大切に育てていこうな」 「うん」 後悔のない様に、精一杯守るよ。 11月の終わりの夜の風は、真冬を思わせる程に冷たいけれど… 温かい手と思い出が、優しく私を包んでくれていた。 愛してるよ永遠に END
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