16人が本棚に入れています
本棚に追加
…
ふと2人で後ろを振り返る。
チコの鳴き声が聞こえた気がした。
アコに命のバトンを渡したチコのサヨナラなんだと思った。
愛おしいチコを想いまた泣いた。そんな私の手をそっと握った中村さんもやっぱり泣いていた。
「大切に育てていこうな」
「うん」
後悔のない様に、精一杯守るよ。
11月の終わりの夜の風は、真冬を思わせる程に冷たいけれど…
温かい手と思い出が、優しく私を包んでくれていた。
愛してるよ永遠に
END
最初のコメントを投稿しよう!