命のバトン

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20歳と22歳の大学生が話すにはあまりにも滑稽な内容だが、私はありのままの出来事を中村さんに聞いて貰った。 「……なんて、変な話ですけどね」 一通り話し終えて、仔犬たちから中村さんに目線を移した。 「…」 「え?」 中村さんは私と同じだった。 泣いているのに笑っていて、笑っているのに泣いていて…。 「俺も追いかけて行ったんだ…リュウガの事」 「…本当に⁈」 「もう理屈なんてどうでも良いから、とにかく追いかけなきゃって」 「じゃあ、こっちの子はリュウガの生まれ変わり…なんですね」
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